店舗の入れ替わりが進んできた三宮センター街。今ではチェーン店が目立つ=神戸市中央区三宮町1(撮影・笠原次郎)
店舗の入れ替わりが進んできた三宮センター街。今ではチェーン店が目立つ=神戸市中央区三宮町1(撮影・笠原次郎)

 「人通りが増えた」。神戸・三宮センター街で、第2次世界大戦後から親子2代にわたり古書店「あかつき書房」を営む一本松文夫(75)が実感を込める。

 JR三ノ宮駅(神戸市中央区)の南西。東西約550メートルにわたり、「神戸の玄関口」と称されるセンター街の東入り口付近に今春、カジュアル衣料大手ユニクロの主力店がオープンした。

 近くにあった2店舗を統合する形で新設。地元企業とコラボレーションした独自商品をPRして地域色を打ち出し、若者から家族まで幅広い層を引き付けた。

 新店の開業でにぎわう同じ時期、わずか100メートルほど西で、1948(昭和23)年創業の陶器店がひっそりと閉店した。店主の高齢化や後継者難のため、区切りを付けたという。