オーケーの兵庫1号店が1階でオープンを予定するマンション=西宮市芦原町
オーケーの兵庫1号店が1階でオープンを予定するマンション=西宮市芦原町

 首都圏を地盤とするスーパーのオーケー(横浜市)が2025年1月下旬、西宮市内で兵庫県1号店をオープンすることが分かった。他に少なくとも尼崎市と神戸市垂水区の計2カ所で店舗用地を取得し、尼崎では着工済み。同社は、関西で出店を進める考えで「兵庫では、26年3月期以降、神戸以東の人口密集エリアで続々と出店したい」としている。

 オーケーは21年、関西進出を目指し、関西スーパーマーケット(現関西フードマーケット、伊丹市)の買収を図ったが、阪急阪神百貨店などを傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの争奪戦に敗れ、断念した経緯がある。その後、自力出店に方針を転換。今年11月には、関西1号店を大阪府東大阪市にオープン予定で、県内を含む関西圏での店舗展開を積極化させる構えだ。

 同社のサイトなどによると、兵庫1号店は「オーケー西宮北口店」。阪急西宮北口駅徒歩圏内の山手幹線沿いで、マンション1階に出店する。同じ場所では昨年10月まで別のスーパーが営業していた。既に従業員の募集や内装工事を始め、サイトでは「兵庫初出店」と明示している。

 県内ではさらに、オーケー子会社の「オーケー店舗保有」(横浜市)が、23年5月に尼崎市南武庫之荘11の土地約2600平方メートル、今年1月に神戸市垂水区小束山本町4の約3300平方メートルを取得した。

 現地の表示板などによると、尼崎では2階建て延べ床面積約3300平方メートルの店舗を建設予定。8月までに着工済みで、25年春以降に完成、オープンするとみられる。垂水は4階建て同約8300平方メートルで、25年7月以降の完成を予定している。

 オーケーは首都圏に150店舗超を展開し、毎日価格が安い「エブリデーロープライス(EDLP)」を掲げる。同社は「『オーケーが近くにあって良かった』と兵庫のお客さまからも言っていただけるよう努力する」とし、積極出店する意向を示した。(広岡磨璃)