兵庫県立大が初の海外事務所を置いたブカレスト経済大の外観=11月1日、ルーマニア・ブカレスト(県立大提供)
兵庫県立大が初の海外事務所を置いたブカレスト経済大の外観=11月1日、ルーマニア・ブカレスト(県立大提供)

 兵庫県立大が今月、ルーマニアのブカレスト経済大に現地事務所を開設した。日本の大学で同国に常設オフィスを構えるのは初めて。現地採用の職員1人が常駐し、留学生の募集や学生の交流を進める。防災やスーパーコンピューターなど県立大が強みを持つ分野での共同研究も予定している。同国と日本の大学や研究機関を結ぶ窓口として機能させ、県内企業との経済交流も視野に入れる。

 県立大の高坂誠学長が今月1日、ブカレスト経済大を訪れて開設記念シンポジウムに出席した。同大は1913年、ルーマニア国王カロル1世の勅令で設立され、11学部を持つ総合大学。英教育データ機関「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」による最新の世界大学ランキングでは、同国内でトップの評価を受けている。