移動式プラネタリウムのドームに映し出される星空=兵庫県明石市明南町3
移動式プラネタリウムのドームに映し出される星空=兵庫県明石市明南町3

 明石市立天文科学館(兵庫県明石市人丸町)の移動式プラネタリウムで星空を観賞する天体観測会が、定時制の錦城高校(兵庫県明石市明南町3)で開かれた。同館はリニューアル工事で長期休館中だが、移動式プラネタリウムを市内の小中学校の出前講座などで活用しており、地域のイベントなどにも登場する予定という。(赤松沙和)

 同館の移動式プラネタリウムは、定員約30人。昨年からデジタル方式にバージョンアップされ、星空の投影だけでなく、宇宙旅行のシミュレーションなども体験できるようになった。

 同校で17日にあった観測会には同校の生徒や近くの小学生らが参加し、順番に膨らませたドーム内へ。寝転がりながら「きれい」と満天の星に見入り、星座にまつわる神話など同館学芸員の西山愛子さんの解説に耳を傾けていた。その後、参加者らは屋外に設置した天体望遠鏡で、土星の観察なども楽しんだ。

 同校1年生の女子生徒(16)は「久しぶりのプラネタリウム。移動式のプラネタリウムは人数も少なく、落ち着く声の解説でゆったりと楽しめて良かった」とほほ笑んだ。

 移動式プラネタリウムは、11月23、24日に、明石駅前のあかし市民広場(兵庫県明石市大明石町1)である同館の出張イベント「ミート・ザ・天文科学館」でも実施される予定。詳細は決まり次第、同館のホームページに掲載される。