高級宝飾品製造販売のジュエル神戸(西宮市)が、ジュエリーデザインをデジタルアートとして販売する取り組みを始めた。データは3Dで、デジタルデータの唯一性を証明する「NFT(非代替性トークン)」とひも付けている。長年培ったデザイン力の高さをPRし、新たな販路開拓を狙う。松森正史代表(75)は「ネットの力を借りて、海外など今まで接点のなかった人たちに販売できれば」と話す。
■唯一無二のアートデザインと実物の両方を手にできる仕組み
同社は1978年、松森代表が宝飾加工を主要事業として神戸・三宮で創業。95年の阪神・淡路大震災で被災し、現本社を構える西宮・苦楽園に移転した。社内に店舗を併設し、現在は顧客の要望に応じたオリジナルジュエリーのデザインや製造を手がけている。