国際的なファッション見本市「Who’s Next 2025」の会場=パリ国際展示場(神戸レザー協同組合提供)
国際的なファッション見本市「Who’s Next 2025」の会場=パリ国際展示場(神戸レザー協同組合提供)

 神戸レザー協同組合(神戸市中央区)は、今年1月にフランス・パリ国際展示場であったファッション国際見本市「Who’s Next 2025」で新作のブランド製品などを展示し、海外での商取引を拡大させたと明らかにした。

 神戸レザーは「神戸ビーフ」に認定された但馬牛の副産物皮革を使用。姫路市やたつの市の皮なめし業者らが製品化し、革素材として初めて特許庁の地域団体商標を取得している。

 同見本市は、世界中のブランドやデザイナー、小売りや百貨店のバイヤーなどが集まる国際的な展示会で、30年以上続く。同組合は今回、神戸レザーのスリッパや雪駄に加え、黄色や水色、白色など、春らしい新色の財布や小物、バッグなどを展示した。

 同組合によると、出展によってフランス国内でセレクトショップを多角経営する「Victoire Paris(ヴィクトワール パリ)」のアイテム制作や、イギリス・ロンドンのデザイナーと共同でかばんを制作するなどの商談がまとまったという。

 同組合の片山喜市郎代表理事は「ヨーロッパ圏の他にも、これから神戸空港の国際化によってチャーター便が就航する台湾など、アジア圏への展開も進めていきたい」と話した。