英アストラゼネカ製のコロナワクチンの原液製造を手掛けるJCRファーマの研究拠点を訪問したジュリア・ロングボトム駐日英国大使(左)と同社の芦田信会長兼社長=2021年、神戸市西区室谷1
英アストラゼネカ製のコロナワクチンの原液製造を手掛けるJCRファーマの研究拠点を訪問したジュリア・ロングボトム駐日英国大使(左)と同社の芦田信会長兼社長=2021年、神戸市西区室谷1

 遺伝子組み換え技術を応用したバイオ医薬品の後発薬に当たる「バイオ後続品」。JCRファーマ(芦屋市)は長い研究開発期間を経て国産品を初めて発売し、医薬品業界で注目を集めた。創業者の芦田信会長兼社長(82)はそのころ、ターゲットを患者数の少ない希少疾病領域に向けていた。