記念写真に収まる(右から)中村喜吉治会長、野中悠樹選手、松本真市長、桂伸二トレーナー=尼崎市役所
記念写真に収まる(右から)中村喜吉治会長、野中悠樹選手、松本真市長、桂伸二トレーナー=尼崎市役所

 4月のプロボクシング東洋太平洋スーパーミドル級王座決定戦で勝利し、自身が持つ日本ボクシングコミッション(JBC)公認タイトルの国内最年長獲得記録と男子選手の国内最年長勝利記録を更新した野中悠樹選手(46)=尼崎市=が、松本真市長を訪問した。「相手は元世界王者で老獪(ろうかい)だったが、積極的に攻められた」と試合を振り返り、「最終目標は世界戦。もう一つ上のベルトを持って報告に来たい」と次を見据えた。(広畑千春)

 野中選手は同市出身で、19歳でボクシングを始めた。日本スーパーウエルター級、東洋太平洋スーパーウエルター級、ミドル級王座を獲得し、2019年、41歳で世界ボクシング機構(WBO)アジアパシフィックミドル級王座に就いた。

 22年に防衛に失敗し、連敗を喫した後の23年8月、ミツキジム(堺市)に移籍。背水の陣で臨んだ同年9月の試合で判定勝ちし、45歳9カ月で国内男子最年長勝利を挙げると、同年12月にはTKO勝ちで自身の記録を更新するとともに、国内男子の最年長KO勝利記録も塗り替えた。