公園の敷地内に移設された欄干。大小無数の爆弾痕が残っている=西宮市学文殿町2
公園の敷地内に移設された欄干。大小無数の爆弾痕が残っている=西宮市学文殿町2

 西宮市は、太平洋戦争末期の阪神大空襲で被弾した学文殿(がくぶんでん)町にある橋の欄干を「戦争遺跡」として近くの公園に移設した。道路工事に伴い撤去される予定だったが、住民らが保存を求めた。空襲を説明する看板も設置され、保存活動に取り組んだ関係者は「100年先の子どもたちにも、この地域であったことが伝われば」と話す。(堀内達成)