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収穫にボランティアとして参加した近畿大の学生ら=姫路市夢前町莇
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収穫にボランティアとして参加した近畿大の学生ら=姫路市夢前町莇
そろいの赤ジャンパーで収穫作業に取り組む住民ら=姫路市夢前町莇野
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そろいの赤ジャンパーで収穫作業に取り組む住民ら=姫路市夢前町莇野

 兵庫県姫路市北部の夢前町莇野(あぞの)地区で、ある個性派野菜の栽培が耕作放棄地対策として進められている。その名も「チョロギ」。名前や巻き貝のような外見からは味の想像もつかないが、実は健康効果が高く、栽培も手軽という万能食材らしい。地域の過疎化にあらがう住民らは「夢前の特産物にしたい」と意気込む。(井沢泰斗)

 12月中旬、莇野地区の休耕田。そろいの赤いジャンパーを着た住民グループ「あぞの応援団」のメンバーと、ボランティアで参加した近畿大農学部(奈良市)の学生ら計25人が集まった。

 スピーカーから応援団自作のテーマ曲「Cyorogi」が流れる中、約120平方メートルの畑を次々に掘り返して収穫する。根の先にぶら下がる白い塊を水洗いし、塩ゆでで味わった。

 2019年春、チョロギを研究する同大の細川宗孝教授(51)が、姫路市の仲介で栽培を提案した。住民らは細川教授から苗の提供を受け、1年目、2年目と続けて栽培に成功。市内のスーパーでも販売に取り組んできた。

 チョロギはシソ科の一種で、地中の根の先端にできる「塊茎(かいけい)」を食べる。日本では酢漬けにしておせちに入れ、縁起物として食べる風習はあるが、一般的な認知度は低い。一方で細川教授によると、病気に強いチョロギは苗を植えてから収穫までほとんど手がかからない上、高血圧予防や整腸作用などがあるという。

 細川教授は「おせち料理だけでなく、日常の食卓に並ぶくらいに広げたい。そのために効果的な生産方法を研究し、夢前が生産地として盛り上がれば」と期待する。

 莇野地区連合自治会長の橋本栄さん(67)は「ゆでるとホクホク、酢漬けにするとカリカリでおいしい。収穫の大変さや販路拡大など課題はあるが、チョロギ栽培を地域活性化につなげたい」と力を込めた。

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