姫路

  • 印刷
午後8時を前にシャッターを下ろす居酒屋=姫路市南町
拡大
午後8時を前にシャッターを下ろす居酒屋=姫路市南町
閑散とする歓楽街。コロナ禍の収束を待ちわびる=姫路市塩町
拡大
閑散とする歓楽街。コロナ禍の収束を待ちわびる=姫路市塩町

 新型コロナウイルスの感染急拡大に伴う緊急事態宣言の再発令で、夜の街がまたも静まり返った。兵庫県の時短要請に従い、姫路市内の繁華街では大半の飲食店が午後8時で閉店。遅くまで営業を続けるのはごく一部にとどまる。“出口”の見えないコロナ禍が続く中、店主らは何を思うのか。明かりの減ったネオン街を歩いた。(地道優樹、安藤真子)

 14日夜、JR姫路駅北側。飲食店街にいつもの活気はなく、早々にシャッターを下ろす店もあった。

 同市南町の居酒屋も要請通り午後8時に閉店。従来なら午後2時の営業開始を正午に前倒しした。

 客足は鈍かったものの、ラストオーダーの午後7時には5組ほどでテーブルが埋まり、「まとめて入った注文を出し終わるのに35分かかりました」と男性店長(52)。夕方から仕事仲間4人で飲んでいたという建築業の男性(47)は「おかわりのビールを頼んだけど駄目だった」と飲み足りない様子で店を後にした。

 同じ頃、魚町・塩町地区。播磨随一の繁華街もほとんどの店が営業を終え、店先には「CLOSE」や「準備中です」の文字が並んだ。姫路駅方面へと向かうタクシーも目に付く。

 バーを営む男性(42)は最後の若い女性客2人を見送ると、グラス磨きを始めた。本来なら午後8時以降が稼ぎ時。「こんなことならいっそ休業にして、一気に抑え込んでほしい」と嘆きつつ、「せめて仕入れでお世話になってる酒屋さんの在庫が少しでも回れば」と気遣った。

 人通りがほとんどなくなった午後9時ごろ、閑散とする暗い通りに焼き鳥店の赤い看板が光っていた。テーブル席とカウンター席で計22席の店内はほぼ満席。客層はおおむね30~50代の男女で、マスクを着けている人はいない。店員に取材を申し込むと「今とても忙しくて」と断られ、足早に客の元へ戻った。

 再び歩き始めると、雑居ビル2階からテレビの音が漏れ聞こえてきた。扉を開けると、スナックを営む男性(57)が「いらっしゃい」と迎えてくれた。カウンターだけの店内に客の姿はない。

 実は1月いっぱいで5年続けた店を畳むため、それまでは普段通り深夜まで営業するという。「常連さんと会うことがなくなると思うと、やっぱり寂しい。最後に会いたいじゃないですか」と静かに話す。

 前回の緊急事態宣言では休業要請に従ったが、再開後も「よう入って10人がええとこ」。昨年11月、閉店を決断した。

 「確かにコロナさえなかったら閉めんでよかった。だけど、振り返っても仕方ないよね」と男性。「2月はぼーっとしようかな。元々お酒は飲まない方やし、体を休めるええ機会かも」と笑ってみせた。

 後日、夜8時以降も営業を続ける焼き鳥店に理由を尋ねた。店長は「お客さんに喜んでもらうことを大切にした」とする一方で、「店舗の家賃や従業員の給料を考えると、(県が支給する)6万円の協力金ではマイナス」とも。今のところ、感染対策をした上で午前2時まで営業する方針に変更はないという。

姫路
姫路の最新
もっと見る

天気(3月7日)

  • 14℃
  • ---℃
  • 20%

  • 9℃
  • ---℃
  • 10%

  • 15℃
  • ---℃
  • 40%

  • 13℃
  • ---℃
  • 30%

お知らせ