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経営するゲストハウス前で、インバウンド激減の影響について話す松岡京子さん=姫路市本町
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経営するゲストハウス前で、インバウンド激減の影響について話す松岡京子さん=姫路市本町
宿泊者の就寝スペースで、苦境を語る畠嘉如一さん(左)ら=姫路市二階町、ワンホステルヒメジ
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宿泊者の就寝スペースで、苦境を語る畠嘉如一さん(左)ら=姫路市二階町、ワンホステルヒメジ

 新型コロナウイルスの感染拡大で姫路城(兵庫県姫路市)を訪れるインバウンド(訪日外国人客)の減少が長期化し、近隣のゲストハウスが打撃を受けている。料金が安価で、ほかの宿泊者と交流できることから外国人を中心に人気を集めたが、コロナ禍のあおりを受け各施設の経営は苦境に。緊急事態宣言の再発令などで回復の兆しすら見えない中、オーナーらは貯金を切り崩すなどして施設の存続を図っている。(田中宏樹)

 「6~7割を占めていたインバウンドがさっぱり。宿泊者ゼロの日が3日続くこともよくある」。姫路城にほど近い本町商店街で「ヒメジガハハゲストハウス」を経営する松岡京子さん(49)が声を落とした。

 開業は2011年11月。インバウンドの増加に伴い利用者は右肩上がりで、多い日は10人以上が泊まった。初対面の宿泊者同士が打ち解け、一緒に観光や食事に出掛ける姿もあった。

 だが、コロナ禍の入国制限で日常は一変した。昨年、姫路城を訪れた外国人は前年から約40万人減の約4万6千人に落ち込んだ。

 「まさか鎖国になるとは、と正直思った」と松岡さん。昨年11月には国の「Go To トラベル」に合わせ、姫路市内の飲食店のオードブルが付いた宿泊プランを用意したが、2組が利用しただけで事業は停止された。

 これまでの貯金を事業に充てるほど経営は厳しい。「でも、ゲストハウスの運営は楽しい。収束したら再び足を運んでもらえるようにこの場所を残したい」と前を向く。

 同市国府寺町の「シロノシタゲストハウス 姫路のお宿」もコロナ禍の影響を受ける。宿泊者の約半数を占めたインバウンドの需要は消え、昨年5、6月は日本人を含めて客がほぼゼロに。現在も客足は前年比で5割ほどにとどまる。

 オーナーの城下智久さん(49)は「飲食店と異なり緊急事態宣言に伴う営業の制限はないが、コロナ禍で宿泊者は減っている。先は見通せないし、影響が長引けば外に働きに出ないといけないかも」とする。

 1月中旬から週末のみの営業としている「ワンホステルヒメジ」本館(同市二階町)。経営者の一人、畠嘉如一(かじょくに)さん(30)は「インバウンドの恩恵を受けていただけにこの状況は厳しい」とため息を漏らす。

 昨年は「世界遺産姫路城マラソン」が急きょ中止となり、当日の予約者はほぼ全員がキャンセル。春の書き入れ時は人出がほとんどなく、今春も客足が戻る見込みはない。畠さんは「現状は売り上げの伸びる機会はないが、インバウンドが戻ってくると信じて頑張ろうと思う」と自らに言い聞かせるように話した。

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