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淡い色合いで咲き誇るフタエカスミザクラ=姫路市手柄
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淡い色合いで咲き誇るフタエカスミザクラ=姫路市手柄

 兵庫県姫路市の手柄山に咲き、同市の保存樹にも指定されている「フタエカスミザクラ」がこのほど、公益財団法人「日本花の会」(東京都)による新種認定に内定した。今月、正式に発表される予定という。(森下陽介)

 市立手柄山温室植物園の登り口近くの坂道沿いに咲いており、通常、桜は花びらが5枚のところ、約10枚の白色や薄紅色の花びらが二重に咲くのが特徴。開花時期は一般的な桜に比べて遅く、4月中旬から下旬に見頃を迎えるという。

 植物学者の故室井綽(ひろし)・旧姫路学院女子短期大名誉教授が1996年に発見。その珍しさから、手記には「幻の花」と記していた。翌年にあった工事で桜は伐採されたと長らく考えられていたが、2015年、同植物園の職員が、近くに咲く桜が手記と同じものだと気付いた。

 貴重な桜を新種に認定してもらおうと20年1月、市は同会に申請。同会は、桜の新種を活用して名所づくりを進める団体や自治体をサポートするため「桜の園芸品種認定制度」を設けており、すでに31品種を認めている。

 認定のための調査では、専門家が花や葉の状態、生育環境などを調べ、確認されているどの桜とも特性が一致しなければ新種と認める。新型コロナウイルス感染防止のため、枝葉のサンプルを同会に郵送して調査を実施。先月に内定した。

 これまで接ぎ木で増えた3株のうち、2株が同市農業振興センター、1株が姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」にある。フタエカスミザクラを講演会で解説するなど、認定を目指していた兵庫県立大名誉教授の熊谷哲(てつ)さん(70)=同市=は「非常に珍しい桜。姫路独特の桜があるということを、多くの人に知ってほしい」と話した。

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