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マップ集の編集委員を務めた(左から)駒田新安さん、大槻守さん、神崎茂樹さん=姫路市香寺町犬飼
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マップ集の編集委員を務めた(左から)駒田新安さん、大槻守さん、神崎茂樹さん=姫路市香寺町犬飼

 兵庫県・旧香寺町の住民ら約40人でつくる香寺歴史研究会が、昭和30年代のまちの様子を再現する「昭和30年代 香寺ふるさとマップ集」を編集・発行した。新興住宅地を除く20地区のうち18地区で高齢者の証言を集め、子どもの視点で懐かしい景観をよみがえらせた。同研究会顧問の大槻守さん(86)は「当時の子どもは外を駆け回り、たたずまいを隅々まで知っていた。景観が激変する前の村の記憶を記録できた」と話す。(田中伸明)

 同研究会は毎年、地区の生活史などを冊子にまとめており、マップ作りは2020年度の事業として取り組んだ。会員が分担して地元の調査を担い、会員がいない地区は自治会長らに依頼。1958(昭和33)年と61年に撮影された航空写真や、68年発行の香寺町全図を基に、イラストや説明を詳細に書き入れた。

 編集委員の一人で、行重(ゆきしげ)地区を担当した神崎茂樹さん(71)は「田んぼは今と違っていろんな形があり、モザイク模様が美しかった。あぜ道にボケの花が咲いていたのを思い出す」と話す。調査の際は60~80代の住民が集まり、昔話で盛り上がったという。

 相坂地区を担当した編集委員、駒田新安(よしやす)さん(80)は70~90代の住民を訪ね歩いた。当時は葉タバコの栽培が盛んで乾燥小屋が4軒あったこと、風呂の水をくむための共同井戸があったことなどを、地図に反映させた。「井戸端は社交の場であり、子どもの遊び場でもあった」と振り返る。

 マップには、山の斜面を利用したすべり台や、プール、駄菓子屋、雑貨屋、屋台蔵、ホタルが見られる場所などが具体的に記されている。大槻さんは「当時は子どもたちだけで遊んでいたが、実は大人たちも遊び場や遊具をつくって見守っていた。地域で育てようという思いを感じた」と話す。

 A4判、164ページ。同県姫路市立図書館香寺分館で閲覧できる。

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