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赤字が続き、苦しい経営が続いている姫路独協大=姫路市上大野7
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赤字が続き、苦しい経営が続いている姫路独協大=姫路市上大野7
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 1987年に開学した姫路独協大(兵庫県姫路市上大野7)の経営が苦境に陥っている。姫路市が土地と設立資金50億円を出資する全国初の公私協力方式で誕生したが、学生数の減少などで単年度収支は2005年度から16年連続で赤字が続く。大学側は今年5月、市に公立大学法人化を要望。市は識者らによる審議会を設置し、今後の在り方を検討する方針という。(田中宏樹)

 審議会は地方財政や大学経営などの専門家を招き、今夏にも初会合が開かれる見込み。市は経費として200万円を計上した21年度補正予算案を、市議会の今定例会に提出。28日の最終日に可決された。

 姫路独協大は外国語学部と法学部の2学部でスタートし、1989年に経済情報学部、2006~07年に医療保健学部と薬学部が加わった。現在は、産業経営学類や現代法律学類などの「人間社会学群」と3学部に分かれ、大学院にも3研究科がそろう。

 大学の入学者数を見ると、開学からしばらくは定員を上回ったが、1996年度の1215人(定員900人)をピークに減少傾向となり、2004年度に初めて定員を割り込んだ。理系の学部新設も大幅な改善にはつながらず、定員に対する入学者数の割合(充足率)は近年、おおむね6割台で推移。21年度は定員よりも171人少ない329人で過去最少となった。

 背景には少子化の加速に加え、播磨地域での大学増加があるとみられる。

 1995年に兵庫大(同県加古川市)、その2年後には関西福祉大(同県赤穂市)が開学。姫路市大塩町では2007年に近大姫路大(現姫路大)が誕生した。姫路独協大総務部の担当者は「少子化でお客さんの数が減るのに、店は増えたイメージ。競争が激しくなった」と話す。

 姫路駅からバスで約30分かかる立地も学生が離れる一因とみられる。17年からは会員制交流サイト(SNS)を使った情報発信に力を入れるが、入学者数は上向いていない。

 学生数の減少は収入減に直結。05年度に単年度収支が初めて赤字に転落し、07年度には約12億円も支出が収入を上回った。ここ5年間は毎年約4億~6億円の赤字となり、担当者は「積立金などの貯金は最大で約120億円あったが、学部新設による設備投資なども続き、今は20億円ほどに減った」と明かす。

 姫路市会の今定例会では、議員から市の負担などについて質問があった。和田達也副市長は「方向性は何も決まっていない。高校生らへのアンケートなどを実施し、一から審議したい」と説明した。

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