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ルート上にある企業の移転先として姫路市が整備した土地。事業中止で用途は不明となっている=姫路市白浜町甲
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ルート上にある企業の移転先として姫路市が整備した土地。事業中止で用途は不明となっている=姫路市白浜町甲
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 兵庫県姫路市白浜町への市中央卸売市場移転計画を巡り、市が6月の市会本会議で、新市場へのアクセス市道「白浜市場線東ルート」の建設中止を表明した。市は既に約2億6千万円を投じ、設計のほか、ルート上にある特定企業用に移転先となる土地の整備を進めてきたが、計画を全て白紙に戻した。整備を終えた土地は売却も視野に活用を検討していく方針だ。(田中宏樹)

 「東ルートは当初の事業計画を中止する」。6月11日の市会本会議。佐野直人副市長が市議の質問に答える形で決定を示すと、議場に戸惑いが広がった。市の幹部職員が「あの場で伝えるとは聞いていなかった」と口にするほど突然の表明だった。

 白浜地域を流れる中村川の東西の市道を結ぶのが東ルート(330メートル)で、市が見込んだ総事業費は約19億円。2022年度末の完成を目指して19年度に測量や橋の設計業務を委託し、20年度にはルート上にある金属加工会社が移転するための土地約3千平方メートルを約2億円かけて整備した。

 21年度は橋の基礎工事などを予定していたが、新型コロナウイルスによる税収減を理由に事業をいったん延期。さらに市場北東で計画する場外「にぎわい施設」の運営事業者が予定日までに決まらず、市場との同時開業は事実上困難となった。

 市はこれらの状況に加え、白浜地域の周辺で「播磨臨海地域道路」の整備が計画されていることも踏まえ、建設中止を決めた。ただ、東ルートは新市場に向かう車両を、住宅地を通さずに誘導するのが大きな目的だった。計画の白紙撤回により、この課題は残ることになる。

 20年度に更地とした金属加工会社の移転予定地は利用目的がなくなった。市建設局の佐々木康武局長は「2億6千万円を費やし市有地を生み出したと捉え、市民の利益とするため何ができるのかを考えていきたい」とする。

 東ルートを巡っては、不足する事業費を穴埋めするために前副市長が予算の流用を指示したことも問題となった。市議会の特別委員会では、白浜地域を地盤とする松岡広幸市議(54)の影響の有無も審議されている。

 一方、金属加工会社は新工場の設計業務や設備発注の契約解除を余儀なくされたとし、市に計約2億円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁姫路支部に起こしている。このほど第1回口頭弁論があり、市側は争う姿勢を示した。

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