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ウナギをさばいた西田美紗さん。「魚を見るのも触るのも食べるのも、好きなんです」と笑顔を見せる=姫路市呉服町
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ウナギをさばいた西田美紗さん。「魚を見るのも触るのも食べるのも、好きなんです」と笑顔を見せる=姫路市呉服町

 姫路駅前から延びる大手前通りの東側、兵庫県姫路市呉服町の東端に年季の入った店構えの鮮魚店がある。朝から常連客が品定めする「めがや佐竹商店」で包丁を振るい、ウナギを手際よくさばくのは小柄な女性。今年、戦前から続く同店の4代目店主となった西田美紗さん(41)だ。土用の丑(うし)の日(28日)に向け、店内には元気のいい声が響く。(大山伸一郎)

 卒園アルバムの好きな食べ物欄に「メバル」と書くほど魚好きだった少女は、米国留学や医療事務などの仕事を経て11年前、先代の父、佐竹則一さん(70)に頼み込んで店に入った。今は早朝の仕入れを済ませてから夫と子ども2人の朝ご飯を準備し、それが終わると店に戻って好きな魚を届ける「天職」に没頭する日々だ。

 「父に弟子入りして、結婚、出産、育児と並行して魚と向き合い、ようやく自信ができました」と、店主として初めての夏を迎えた美紗さん。さばき方が特殊なウナギや姫路特産のハモが出回るこの季節は、1年のうちでも特に忙しい。

 「本当は苦労させたくなかった」と後継ぎに消極的だった則一さんも、今は全幅の信頼を寄せてサポート役に徹する。「長年来てくれているお客さんの期待を裏切らないためにも、まずは目の前の土用の丑を元気に乗り切りたい」と笑顔で語る4代目。その細腕で、真夏の鮮魚店を切り盛りする。

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