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セイタカシギの写真集を刊行した名田稔さん(左)と三木敏史さん=姫路市安田4、姫路市役所
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セイタカシギの写真集を刊行した名田稔さん(左)と三木敏史さん=姫路市安田4、姫路市役所

 趣味で野鳥観察を続けるヤマサ蒲鉾(かまぼこ)会長の名田(なだ)稔さん(81)=兵庫県姫路市=が、優美なたたずまいで「水辺の貴婦人」と称されるセイタカシギの産卵からひなの巣立ちまでを記録した写真集を刊行した。撮影したつがいは県内で繁殖が確認された初めての例で、発見した三木敏史さん(79)=太子町=も監修で協力。600冊を発行し、姫路市立の全小中学・高校と図書館に155冊を寄贈した。(森下陽介)

 セイタカシギはピンク色の長い脚と鋭くとがった黒いくちばしが特徴で、全長35~40センチ程度。湿地を好み、アジアやオセアニアなどに広く分布している。国内では東京や千葉、大阪などで繁殖が確認されている。

 三木さんは2020年4月末、姫路市網干区にある知人のレンコン畑で4羽を発見。野鳥観察の仲間の名田さんに連絡し、2人で観察を続けた。5月中旬、うち1組のつがいが抱卵する姿が確認され、約3週間後には4羽が誕生。成長したひなが親鳥と共に旅立つまでの93日間を記録した。

 写真集は、名田さんの写真を集めた第1章と、三木さんによる繁殖記録の第2章という2部構成。計約250枚の愛らしいセイタカシギの写真に加え、生態も詳しく解説しており、子育てに励む親鳥の姿やひなの成長過程が楽しめる。

 7月には姫路市役所(同市安田4)で、本を寄贈した名田さんに感謝状が贈られた。名田さんは「セイタカシギとの幸運な出会いに感謝している。貴重な記録を楽しんでほしい」と話した。

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