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企業説明会について講評する学生。改善点などを提言した=姫路市本町
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企業説明会について講評する学生。改善点などを提言した=姫路市本町

 2022年に就職活動を控える大学生らが、企業説明会を評価する“逆就活”企画がこのほど、兵庫県姫路市内で開かれた。「遠慮は一切なし」が前提で、学生たちは人事担当者らに「内容は100点。でも、魅力の伝え方は30点…」などと鋭く指摘。双方が納得できる採用活動に向け、それぞれ本音で意見を交わした。(山本 晃)

 地元で就職する学生を増やそうと姫路市が主催し、就職情報サイト「はりまっち」を運営するダイネンヒューマンplus(プラス)=同市=も協力した。企業側との交流に加え、学生が本格的なプレゼンテーションを体験する場としての狙いもあり、希望した大学3年生や短期大学の1年生計16人が参加した。

 評価を受けたのは、呼び掛けに応じて手を挙げた約20の企業や社会福祉法人。学生たちは7月に実施されたインターンシップ説明会を基に改善点などをまとめ、発表の準備を進めた。

 鋼材加工などを手掛ける企業へのプレゼンを担当した女子学生は「(説明で)鉄のことがよく分かった」とした一方、時間の半分以上を業界の案内に割いていたと指摘。「インターンシップの詳しい内容や社風など、会社独自の説明を増やしては」と提言した。

 新型コロナウイルス禍でオンライン説明会が広がりつつあることを踏まえた意見も。「(テレビ会議の)背景はシンプルに」「“入室”時に担当者の声掛けがあると親しみを覚える」といった声があり、学生向けの効果的な情報発信について企業側が熱心に質問する場面もあった。

 参加した社会福祉法人の採用担当者は「学生の意見を直接聞くことができるのはとても貴重。できることから早速改善していきたい」。発表した兵庫県立大3年の女子学生(21)も「準備を通じて、自分が知らなかった業界への理解が深まった」と手応えを感じた様子だった。

 はりまっちの担当者は「オンラインでの採用活動は各社とも手探りな面が多い。今回出た意見は(運営サイトへの)登録企業などにも情報提供して生かしたい」と話した。

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