東京五輪の事前合宿でフランスの柔道代表チームが滞在したホテル日航姫路（兵庫県姫路市南駅前町）が、記念のビュッフェフェアを開いている。同チームに提供したフランス料理をメニューに組み込み、ランチとディナーで４品ずつ月替わりで提供する。１１月末まで。

　同ホテルでは７月中旬から約２週間、選手団約４０人を受け入れた。少しでもリラックスしてもらえるよう、食事ではフランスの家庭料理を中心に、アナゴ飯など播磨の郷土料理も振る舞うなど工夫。こまやかな気遣いで、コーチらからは「パーフェクト」と喜ばれた。

　ビュッフェフェアでは、鶏肉をトマトと煮込んだ「チキンのバスク風」や、エビやイカに世界最小のパスタ「クスクス」を添えた魚介のマリネなど、フェア期間中に計１０種類を用意する。どれも選手団から「健康的でおいしい」と好評を得た自信作で、日本人の口にも合う料理を選んだ。

　「混合団体で金メダルに輝くなど、大活躍したチームの食事を支えられて光栄」と前田裕司総料理長（５７）。「フランス料理と聞くとやや気後れする人もいるが、この機会にメダリストも認めた料理を楽しんでほしい」とＰＲする。

　ランチ（午前１１時半～午後２時半）の大人料金は平日２７８３円、土日祝３０２５円。ディナー（緊急事態宣言中は午後５時半～８時）は平日４２３５円、土日祝４４７７円。ホテル日航姫路ＴＥＬ０７９・２２２・２２３１

（森下陽介）