姫路

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■声なき声に向き合い支援を 民生委員・岸岡孝昭さん(75)=姫路市

 貧困や高齢者の孤独、住民同士の関係の希薄さ…。新型コロナウイルス禍は、私たちの身の回りにあった問題を改めて浮き彫りにしたんだと思います。

 30年以上、民生委員として活動しています。2006年には住民団体「青山1000人会」を立ち上げました。近くで少年による殺人事件があり、「地域が隣人に無関心だったから起きたのでは」と感じたからです。子育て支援で季節のイベントを開いたり、高齢者の居場所づくりに取り組んだりしています。

 これまでにも大小さまざまな問題はありましたが、感染が広がった昨年以降は一層深刻化したように感じます。例えば、年金だけでは生活できなかった高齢者が、アルバイトの雇い止めに遭ったケースがありました。頼れる家族もいません。そうなると生活保護を申請するしかありませんが、「恥ずかしい」と踏み切れない人も多い。

 昨年、学校が休校した際にも想像していなかった問題が見えてきました。自宅にインターネット環境が整備されておらず、オンライン学習ができない家庭があったのです。両親はその日の生活費を稼ぐのに精いっぱい。誰かに相談することもできず、教育格差は広がる一方です。

 セーフティーネットからこぼれてしまう人たちを、どうすれば救うことができるのでしょうか。表には現れにくい問題ではありますが、弱い立場の人を見捨てることのない政治、社会であってほしい。地域のことを一番知っているのは、その地域の住民です。支援を求める声なき声に耳を澄ませ、すくい上げる仕組みも必要です。

 高齢者にとっては、投票所に足を運ぶのも一苦労です。それでも、ちょっとでも生活がよくなればと一票を投じる。未来を任せられる人を、今回もじっくりと見極めたいですね。(聞き手・森下陽介)

活動継続へ支援体制が必要 男女共同参画を推進する・三渡真由美さん(73)=宍粟市

 宍粟市内で男女共同参画社会を推進する団体の活動に参加し、女性の視点を取り入れた防災ワークショップなどを企画しています。3月には国際女性デーに合わせたフォーラムも開きました。地域で女性の活躍を促し、若いリーダーを育てるのが目標です。

 興味を持ったきっかけは、2008年ごろに参加した県立男女共同参画センターの講座です。ドメスティックバイオレンス(DV)被害の相談方法を掲載したチラシを作ったのですが、そこで学んだのは、自身で疑問に気付き、調べ、解決に向けて行動することの大切さです。これが男女共同参画だと感じました。

 ただ、実践するのは簡単ではありません。かつて8年ほど義母を介護した私も、仕事や家事が重なりオーバーワーク気味になっていました。施設のお世話になる選択肢もありましたが、意地になっていたのだと思います。やはり「女の仕事」という思い込みがありました。

 農村部はまだ「○○だから」という空気感が強いように感じます。結婚後は家事や介護も「女性だから」という理由が多い。ただ、これは女性だけの問題ではありません。例えば「長男」という理由で家業を継がねばならず、なかなか結婚できない男性も知っています。性別で役割や価値観を固定するのは双方にとって不幸なことです。

 ジェンダー問題は学校での性教育が重要になると思います。命や人権に関わる重要なテーマで、若い頃から正しい性教育を学ぶべきです。子どもへの伝え方は難しいけれど、将来ぶつかる問題。性の視点を入れた教育改革に取り組んでほしい。

 男女共同参画の活動は単発になりがちです。各団体の継続的な活動を支援するような体制づくりも期待します。(聞き手・村上晃宏)

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