姫路

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小学生の通学路にもなっている国道372号沿いで営業する134キッチンの車両=姫路市飾東町山崎
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小学生の通学路にもなっている国道372号沿いで営業する134キッチンの車両=姫路市飾東町山崎
人気のベーコンチーズバーガー(750円)をアピールする光明寿さん=姫路市飾東町山崎
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人気のベーコンチーズバーガー(750円)をアピールする光明寿さん=姫路市飾東町山崎
調理機材などが並ぶ車両内部=姫路市飾東町山崎
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調理機材などが並ぶ車両内部=姫路市飾東町山崎

 初期費用を抑えて、創意工夫で勝負する移動販売車「キッチンカー」が快走している。兵庫県姫路市内の営業許可件数も増加。コロナ禍の影響が色濃く残る飲食業界で、店舗の売り上げ減少をキッチンカーで補う動きが活発なためだ。中には、来店する住民同士をつなぐ令和版の“井戸端”や下校する児童の見守りなど、商い以外の役割にも目を向け、出店を増やすことで地域活性化を目指す業者もいる。(段 貴則)

 毎週木曜日、加古川市との市境に近い姫路市飾東町山崎の国道372号沿いで、キッチンカーが営業している。周辺の住宅や企業から少し離れ、あまり飲食の集客に向かない立地のようにも見える。それでもランチ時などには、看板商品のハンバーガーなどを買う住民や会社員でにぎわう。

 キッチンカーを運営するのは、酒類小売販売の光明商店(姫路市)。光明寿(ひさし)社長が「寿」の名にちなみ、屋号を「134(いちさんよん)キッチン」と名付け、今年から本格展開を始めた。

 きっかけは、コロナ禍だった。酒類の販売が落ち込み、収束も見通せないため、新規事業として立ち上げた。車両は、キッチンとなる荷台部分の大部分を自分たちで改装し、塗装まで手掛けた。コロナ禍で飲食店のアルバイトを失った若者らを採用し、光明社長が一緒にキッチンカーに立つ。

 窯焼きピザなどを売る1号車と合わせ、キッチンカー2台で週3日、たつの市揖西町土師1(火曜)と姫路市西夢前台3(水曜)、同市飾東町に定期出店している。「お客さん同士の交流が生まれれば」と、車両そばにテーブルといすを置き、客が食べていけるようにした。また、営業中に下校する児童たちを見守ることも心掛けているという。

 現在、3号車の製作を進めている。光明さんは「キッチンカーごとに、ワンランク上のメニューをそろえたい。個性のあるキッチンカーがたくさん増え、さまざまな場所で営業すれば、住民の交流や雇用、防犯対策も含め、活気ある街づくりにつながるはず」と話す。134キッチンの出店情報は、インスタグラムで発信している。

■低い参入ハードル、姫路市で営業が増加

 姫路市によると、キッチンカーの営業許可件数が増えているという。参入のハードルが比較的低く、「3密」を回避できることなどが背景にある。にぎわいづくりの仕掛けとしても注目されている。

 飲食店営業(自動車)として市内一円を対象にした営業許可申請に対し、同市が許可した件数から、すでに廃業届を出した分を除いたデータを年別にみると、コロナ禍を受けて増加。2019年の許可件数のうち、今も営業を続けるのは15件だが、20年分は35件、今年分は54件となっている。

 自治体や民間が街づくりに活用する動きも活発。神姫バスは今年「キッチンカー・移動式店舗出店応援サービス」を始め、自社遊休地への出店を促している。

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