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長尾善三さんのコレクションの一つ、虎の面をかぶった福助人形。収集部屋「狂虎洞」のシンボルだった=日本玩具博物館
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長尾善三さんのコレクションの一つ、虎の面をかぶった福助人形。収集部屋「狂虎洞」のシンボルだった=日本玩具博物館
長尾善三さん(右、日本玩具博物館提供)
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長尾善三さん(右、日本玩具博物館提供)

 新しい年が明け、2022年を迎えた。干支(えと)でいえば「寅(とら)」。力強く、そして「虎の子」の意味通り、大切なものの象徴とか。兵庫県内各地の「寅」にまつわるエトセトラ…。

    ◇

 干支(えと)展は毎年恒例。しかし、寅年(とらどし)は特別だ。何と言っても「日本一のコレクター」が集めた品々が鑑賞できるのだから-。

 日本玩具博物館(姫路市香寺町)で昨秋から開かれている「虎の郷土玩具展」。張り子など約400点の大半は「日本一の虎玩具収集家」として名をはせた長尾善三さん(1902~74年)の旧蔵品だ。長尾さんは生涯で約1万点を収集し、そのうち約1300点を遺族が同館に寄贈した。そのため、虎関連の玩具は大変充実しているという。

 長尾コレクションの中心は1938(昭和13)年の寅年前後の収集品。戦中戦後の混乱で廃絶した広島や大阪の張り子なども多数含まれ、同館は「質量ともに日本一と言って過言ではない」とする。国内はもちろん、中国や朝鮮半島、インドネシアなどの作品もある。

 寅年生まれの長尾さんは、20歳のころに神社の祭りで小さな張り子を買ったのをきっかけに収集にのめり込んだという。銀行勤めの転勤族で、そのネットワークを生かして地域色豊かな張り子をそろえていった。

 引っ越しの際は、家族よりも先にコレクションを移動させたとか。収集品を置く部屋に「狂虎洞(きょうこどう)」という看板を掛け、そのシンボルは虎の面をかぶった福助人形。尾崎織女学芸員は「自らを投影していたのかもしれませんね」と話す。もちろん阪神タイガースファンだった。

 2月23日まで。午前10時~午後5時。水曜休み。日本玩具博物館TEL079・232・4388

(上杉順子)

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