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ハラルに対応したメニュー。焼き鳥や姫路おでんなど種類も増えつつある=居酒屋ごん太
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ハラルに対応したメニュー。焼き鳥や姫路おでんなど種類も増えつつある=居酒屋ごん太
肉を使っていないスパゲティ。素揚げした野菜が添えられ、ボリュームも満点だ=杵屋二階町本店
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肉を使っていないスパゲティ。素揚げした野菜が添えられ、ボリュームも満点だ=杵屋二階町本店

 イスラム教の戒律に従った「ハラル」対応や、動物性タンパク質を口にしない「ビーガン」向けのメニューを提供する飲食店が、兵庫県姫路市内でも増えつつある。新型コロナウイルス禍でインバウンド(訪日外国人客)需要は喪失したままだが、2025年には大阪・関西万博も控える。コロナ収束後を見据え、食の多様性を実現しようと着々と準備を進めている。

(森下陽介)

 姫路おでんや明石焼き、焼き鳥など、同市塩町の「居酒屋ごん太」のメニューには播磨地域の名物や居酒屋の定番がずらりと並ぶ。実はいずれも、ハラル対応だ。豊富なメニューが評判を呼び、新型コロナが流行する20年春以前は、観光や出張で日本を訪れたムスリムの客が多く来店していた。

 オーナーの矢野真弓さん(57)が3年前、ムスリムの外国人が市内での食事に困っていると聞き、取り組み始めた。食材を変え、調理器具も一般の客と分け少しずつ対応メニューを増やしてきた。

 一番の問題は味との兼ね合いだ。例えば同店では開店以来、醸造したみりんや焼酎による伝統のたれを焼き鳥に使っていたが、イスラムの戒律では酒が禁じられている。このため、しょうゆと砂糖のシンプルなたれに変更する一方、炭火で焼いて香ばしさを出すなど工夫を凝らした。

 ビーガン向けには、キノコ類などをすりつぶして成形したものを肉代わりに使った加古川かつめしなどをラインアップ。矢野さんは「グループの中で1人だけ違うものを食べるなんて悲しい。おいしい料理を一緒に食べられるよう、メニューを充実させたい」と力を込める。

 二階町商店街(同市二階町)の一角にあり、昔懐かしい雰囲気が漂う喫茶店「杵屋二階町本店」でも対応を進めている。

 姫路城(同市本町)にほど近い同店の周囲には、ゲストハウスも立ち並ぶ。このため以前からハラルやビーガン食の要望が多く、19年から使用可能な食材や調味料を研究。最近、肉を使わずに食べ応えのあるカレーライスやスパゲティを完成させた。

 現在はデリバリーのみだが、将来的には店内での提供も始める。杵屋の内藤浩一社長(52)は「味もボリュームも納得のいく出来。コロナ後にスタートダッシュを切れるよう、研究を続けていく」と話した。

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