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プラスチックにもみ殻などを配合したアメニティー=姫路市南駅前町、ホテル日航姫路
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プラスチックにもみ殻などを配合したアメニティー=姫路市南駅前町、ホテル日航姫路
まねき食品が展開する「たけだの穴子めし」の弁当。木製の器が使用されており、高級感がある=姫路市駅前町
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まねき食品が展開する「たけだの穴子めし」の弁当。木製の器が使用されており、高級感がある=姫路市駅前町

 「プラスチック資源循環促進法」が4月に施行されるのを前に、兵庫・姫路の企業にもプラスチックごみを減らそうとする動きが広がってきた。市内のホテルや食品会社では、使い捨てのアメニティーや包装を従来のプラ製から、紙製や木製、バイオマス(生物資源)原料などへの置き換えを進めている。(森下陽介)

 同法では、事業者に使い捨てプラ製品の提供削減を義務づけている。JR姫路駅南のホテル日航姫路では、歯ブラシやヘアブラシなど使い捨てのプラ製品が多いため、バイオマス原料の製品を導入し始めた。

 歯ブラシやカミソリの柄には、もみ殻を35%使用。シャワーキャップにはコーンスターチを20%配合している。包装材もバイオマス製品でそろえた。プラの使用量を18%削減できるという。

 すでに全257室の内55室で置き換えており、今後は全客室での変更を目指している。同ホテルの飯田泰輔さん(48)は「小さなことから少しずつ、環境に優しいサービスの提供に取り組みたい」と話した。

 一方、JR姫路駅名物の「えきそば」で知られるまねき食品(姫路市北条)でも、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の一環として、高価格帯の弁当を中心に紙製や木製の容器を採用し始めている。

 取り組みは環境問題への関心の高まりからだが、意識の変化は社外からも感じている。同社製品の容器はグループ企業の「ショーワパッケージ」が製造を担うが、近年はグループ外への販売量も急増している。

 まねき食品の竹田典高社長(40)は「環境問題について盛んに議論が交わされたG20大阪サミット(2019年)のころから注文数が増え、今では約2倍。特に若い世代ほど意識が高い印象」と話す。

 今後も需要を見極めながら徐々に自然由来の容器への変更を進める予定。竹田社長は「これからも脱プラの動きは加速していくはず」と期待していた。

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