姫路

  • 印刷
北海道から加古川まで13時間で飛んだスーパーチャンプと井上和夫さん=姫路市
拡大
北海道から加古川まで13時間で飛んだスーパーチャンプと井上和夫さん=姫路市

 北海道-兵庫県加古川間の約千キロを13時間で飛んだハトがいる。時速約80キロで半日以上飛び続けたことになる。端正でおとなしい見た目からは、想像できないほどの持久力と速力だ。その名もレースバトの「スーパーチャンプ」。夜明けに北海道をたって日暮れまでに加古川へ戻ったのは異例のスピードといい、ハトレースの常連も「前代未聞。あり得ない」と口をそろえる。(安藤真子)

 スーパーチャンプは、約10年のレース歴を持つ加古川市、井上和夫さん(70)に育てられた。2021年4月に北海道白老町で開かれたグランドナショナルレースで、北海道-加古川間を13時間で飛び、優勝した。井上さんは「驚きすぎて言葉にならなかった」と振り返る。

 レースはハトの帰巣本能を利用する。鳩舎(きゅうしゃ)に帰るまでの時間を測定し、平均速度を競う。ハトは足にIC(集積回路)チップを装着。鳩舎に戻るとセンサーが反応し、時間を記録できる仕組みになっている。

 スーパーチャンプは2歳の雌で、これまで200~600キロのレースを計10回経験。北海道のレースへは、井上さんが飼育する数十羽のうち、よりすぐりの3羽として出場した。

 早朝5時に白老町虎杖浜を出発。県内から出場した他の67羽とそれぞれの鳩舎を目指した。井上さんによると、迷ったり休んだりするハトも多く、通常は戻ってくるのに2日以上かかる。戻ってこないハトもいる中、同じ日の午後6時9分に到着した。

 勝因について井上さんは「どこをどう飛んだのか分からないが、一度も休まずに帰ってきたのでは」と推測する。その日はビタミン剤を与えてねぎらったという。

 このレースを最後に現役を引退。ハト仲間の井上和佳さん=姫路市=が譲り受けた。繁殖させ、子どもたちにレースに挑戦させるという。和夫さんは「親子2代で賞を目指してほしい」と話し、和佳さんは「活躍を機に多くの人にハトレースを知ってもらって、楽しんでほしい」と期待を込めた。

姫路
姫路の最新
もっと見る
 

天気(8月13日)

  • 34℃
  • ---℃
  • 40%

  • 35℃
  • ---℃
  • 40%

  • 34℃
  • ---℃
  • 40%

  • 34℃
  • ---℃
  • 40%

兵庫県内に 警報 が発令されています

お知らせ