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2人の軍師にちなんでつくった新しいクッキー「二兵衛」(甘音屋提供)
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2人の軍師にちなんでつくった新しいクッキー「二兵衛」(甘音屋提供)
共同で和菓子を開発した甘音屋の森雅史社長(中央)と姫路工業高デザイン科の生徒=姫路市伊伝居、姫路工業高
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共同で和菓子を開発した甘音屋の森雅史社長(中央)と姫路工業高デザイン科の生徒=姫路市伊伝居、姫路工業高

 兵庫県姫路市広畑区蒲田5の和菓子店「甘音屋」は3月下旬から、豊臣秀吉を支えた2人の軍師、黒田官兵衛(同市生まれ)と竹中半兵衛にちなんだクッキーの新商品「二兵衛(にへえ)」を売り出す。甘音屋の森雅史社長(50)は「2人の軍師の知られざる縁をイチョウで表現した」と話す。姫路工業高校の3年生がパッケージデザインなどを手がけた。(森下陽介)

 同店は昨年から、和菓子を通じて播磨の歴史に興味を持ってもらおうと「ヒストリー」と銘打ったブランドを展開する。第2弾となる今回、ゆかりのある黒田官兵衛に焦点を当てた。

 織田信長に背いた荒木村重の説得に出向いた官兵衛が有岡城(同県伊丹市)に幽閉された際、幼い嫡男の長政は竹中半兵衛によって岐阜県垂井町の五明稲荷神社にかくまわれた。イチョウは、官兵衛が解放され、長政が同神社を離れる際に植えたと伝わる。

 このイチョウは弱り倒木の恐れがあったため2016年に切り倒された。森社長は木の一部を譲り受け、同校でクッキーの生地を延ばすめん棒に加工してもらっている。

 二兵衛は、昨年夏から森社長と同校デザイン科3年生が練ってきた。学生のアイデアを取り入れ、パッケージには和紙を使い高級感を出し、イチョウの葉の柄をちりばめた。卵は姫路市と垂井町産の2種類を使用した。

 パンフレットを手がけた松本静さん(18)は「プロと共同で商品開発ができる貴重な機会。形にできてうれしい」と喜んだ。森社長は「味もストーリーもばっちり仕上がった。幅広い世代に、播磨の歴史に興味を持ってほしい」と話した。

 販売は本店のみで、20日からの予定。1個(2枚入り)249円。甘音屋本店TEL079・239・1220

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