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阿弥陀如来の周囲に配置したガラスの「五輪塔」について説明する杉本博司さん=書写山円教寺
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阿弥陀如来の周囲に配置したガラスの「五輪塔」について説明する杉本博司さん=書写山円教寺
後方の阿弥陀如来の周囲に、五輪塔を配置した杉本博司さん(右)と大樹玄承住職=書写山円教寺
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後方の阿弥陀如来の周囲に、五輪塔を配置した杉本博司さん(右)と大樹玄承住職=書写山円教寺

 姫路市立美術館(兵庫県姫路市)が著名な芸術家を年替わりで招く「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」(4カ年事業)が2年目に入り、本年度は現代美術家の杉本博司さん(74)が参画した。普段は非公開の書写山円教寺(同市書写)常行堂(じょうぎょうどう)を舞台に作品が披露されている。木戸を開け放し、ガラス球を頂いた塔「五輪塔(ごりんとう)」が本尊を囲む堂内は、光にあふれる空間となった。(上杉順子)

 室町時代に建てられた常行堂、平安中期の作である本尊「阿弥陀如来坐像(ざぞう)」とも国の重要文化財。常行堂は、通常は木戸を閉め切っており、真っ暗な堂内の本尊を格子越しに拝観する。

 杉本さんは、3日間お堂にこもって仕上げた。この空間展示「五輪塔-地水火風空(ちすいかふうくう)」(神戸新聞社など後援)は、本尊の周囲に五輪塔を計18基配置する。直径約5センチの光学ガラス製球体の中心には、杉本さんが国内外の水平線を撮影した写真作品シリーズ「海景(かいけい)」のフィルムをはめ込んだ。いずれの塔も本尊正面側から海と空が映る。本尊は85センチ前方に動かし、背面に隠れていた「二十五菩薩(ぼさつ)来迎図」も姿を見せた。

 光学ガラスはカメラのレンズにも使われている。写真家としてアートのキャリアを歩み始め、彫刻や演劇、建築、料理など多彩な分野で活動する杉本さんらしいこだわりが感じられる。

 杉本さんは作品を前に「仏像は自然の光の中で見るように考えられている」と説明。「信仰心があつかった時代、神々しさは人の心に訴える力があった。当時の信仰の姿を実感できる。ここにたたずみ、お参りする環境を整えられた」と語り、本尊に向かって静かに手を合わせた。

 前期展示は8月31日まで。杉本さんの「能」の映像作品を加えた後期展示は9月17日~12月4日。会期中無休。円教寺拝観の志納金500円(高校生以下は無料)に加え、常行堂の観覧料(一般500円、高校・大学生200円、小中学生100円)が必要。市立美術館TEL079・222・2288

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