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希少なニホンミツバチの養蜂を続ける片山貴信さん=姫路市
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希少なニホンミツバチの養蜂を続ける片山貴信さん=姫路市
重箱式に積まれた巣箱。中には蜂の巣がぎっしり詰まっている(片山さん提供)
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重箱式に積まれた巣箱。中には蜂の巣がぎっしり詰まっている(片山さん提供)

 交通事故で左腕にまひが残りながらも海外の名峰に挑戦している会社員片山貴信さん(47)=兵庫県姫路市=が、20年以上前から希少な在来種のニホンミツバチを飼育している。香り高い蜂蜜の売り上げは高額な渡航費用の一部になる。7月には新型コロナウイルスの影響で休止していた海外遠征を3年ぶりに再開する予定で「待ち望んでいた機会。ミツバチにも頑張ってもらわないと」と顔をほころばせる。(森下陽介)

 20歳の時にバイク事故を起こし、当時は医師に「腕は二度と動かない」と宣告された。長いリハビリの末、7千メートル級の高山を踏破するまでに回復した。

 養蜂は当初、趣味として始めた。ニホンミツバチは幅広い花から蜜を取るため「百花蜜」と呼ばれ、季節によって味わいが変わるのが特徴。養蜂業で一般的なセイヨウミツバチと比べて、蜂蜜の収穫量は極端に少ないという。

 片山さんは蜜の採集がしやすいことから、巣箱を縦に積み上げる「重箱式」を取り入れる。近隣農家の畑など3カ所で管理。繊細な蜂のため、ダニが原因で1箱が全滅する年もあった。観察を欠かさず、天敵のスズメバチの駆除にも余念がない。

 販売は知人の勧めで5年ほど前から始めた。手作業で時間をかけている分、価格は250ミリリットルで3500円と高額だ。「こんな値段で誰が買うんやろ」と半信半疑で始めたが、交流サイト(SNS)で呼びかけるとあっという間に完売。流通量の少なさと需要の高さを改めて実感した。

 春と夏の蜜には花粉が多量に含まれ鮮やかな黄色になり、購入者からは「花をそのまま食べてるみたい」と好評。対して冬場に収穫した蜜は色も味わいも濃厚になるという。口コミで評判が広がり、まとめて6リットルを購入する人もいるほど人気を集めている。

 7月には過去に体調不良などが原因で登頂を断念したスイスのマッターホルン(4478メートル)とアイガー(3967メートル)に挑戦する片山さん。「ただの趣味がこんなふうに役立つなんて。登山も養蜂も奥が深いので、これからも時間をかけて極めていきたい」とほほ笑んだ。

 次回の販売は7月中旬を予定。詳しくは片山さんのフェイスブックなどで告知する。

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