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豊富なそば商品をそろえ、国内外で販売拡大を目指す高尾政秀社長(右)ら=姫路市打越
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豊富なそば商品をそろえ、国内外で販売拡大を目指す高尾政秀社長(右)ら=姫路市打越
新工場建設予定地=姫路市打越
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新工場建設予定地=姫路市打越

 機械製のそうめんやうどん、そばなど、各種乾麺の製造販売を手掛ける高尾製粉製麺(兵庫県姫路市打越)は、そば専用工場を本社敷地内に新設する。総投資額は13億円。そば専用の生産拠点は乾麺業界で西日本初という。国内外で拡販につなげるほか、そばと他の乾麺の製造ラインを分けることで、アレルギーの原因となるそば成分が他の商品に混入するリスクを抑える狙いもある。(段 貴則)

 約4200平方メートルの敷地に、2階建て延べ床面積1900平方メートルの新工場を建てる。生産能力は日産10万食。今月中旬に着工し、来年3月の稼働を目指す。

 高尾政秀社長によると、業界では、うどんやそばを同じラインで製造するのが一般的という。同社も1日単位で生産品目を変えており、そば製造後は機械洗浄など徹底した混入防止策が欠かせない。「アレルギーは時に命にも関わるため、従業員たちは非常に神経を使っている」(高尾社長)のが現状。「業界の理想型」とされる専用工場を建設し、従業員の負担軽減を図る。

 また、生産能力を高めることで、海外市場での展開も見据える。

 同社は現在、二つの工場で日産計30万食の能力を持ち、県内の乾麺生産量の4割を占める。新工場には工程の自動化を進める設備を導入するなど、生産体制を強化。現在、出荷ベースで輸出の割合は数%にとどまるが、米国や中国などへの売り込みに力を入れる。

 高尾社長は「将来的に輸出割合を15%にまで高めたい。人口減少が見込まれる国内でも健康食としてそばの需要は根強く、新工場稼働で地域に雇用も生み、一石三鳥も四鳥も狙いたい」と意気込んでいる。

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