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小児型のシミュレーターを使った心肺蘇生を見学する参加者ら=県立大先端医療工学研究所
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小児型のシミュレーターを使った心肺蘇生を見学する参加者ら=県立大先端医療工学研究所

 5月に開院したはりま姫路総合医療センター(はり姫)=兵庫県姫路市神屋町=に設置された県立大の先端医療工学研究所が、開所記念フォーラムと研究所内の見学会を開いた。医師や行政関係者ら約300人が参加し、医療と産業、研究機関の連携拠点の誕生を祝った。(井上 駿)

 研究所は、はり姫内にある教育研修棟の3階に入所し、同大の小橋昌司教授(医用画像工学)が所長を務める。医療現場と直結しているのが最大の特徴で、医師と大学の研究者、メーカーなどが連携して、医療機器の開発、ビッグデータや人工知能(AI)を活用したヘルスケア支援などに取り組む。

 隣接するアクリエひめじであった記念フォーラムでは、県立大の太田勲学長が「医療現場のニーズと大学の研究力を組み合わせてイノベーションを起こし、医療人材を輩出していく」とあいさつ。太田学長とはり姫の木下芳一院長が連携協定書に調印した。

 研究所の見学会では、38のテーマについて学生や教員がブースを設けた。心肺蘇生訓練に使う高性能の小児マネキンや、流体工学を応用した高性能マスク、3Dプリンターを使った人工弁の研究などが先端機器とともに紹介され、企業の開発担当者らが熱心に説明を聞いていた。

 小橋教授は「医療産業に興味がある企業は多いものの、これまでは参入のハードルが高かった。医療と産業をつなぐことも大きな役割だ」と話していた。

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