兵庫県姫路市は１０日、県による新型コロナウイルスの「自主療養制度」を受け、市内の薬局で１１日から抗原検査キットを無料配布すると発表した。市のホームページで同日午前９時から申し込みを受け付ける。１５日までは最大８カ所の薬局が対応し、お盆明けの１６日からは最大９９カ所に拡大する。

　流行「第７波」で逼迫（ひっぱく）する発熱外来などの医療負担を軽減するため、市が姫路薬剤師会に協力を求めた。

　対象は基礎疾患がない２～５９歳の市民で、軽症者に限る。氏名や発症日、利用する薬局などをホームページで申請すれば、家族や友人などの代理人が即日受け取れる。無症状は対象外。薬剤師らに症状を相談し、市販の解熱剤なども購入できる。陽性になれば、県の「自主療養登録センター」に登録する。

　初日の１１日は７カ所で計３５０人分を配る。市は県から１万５千人分の配分を受けており、申請状況を踏まえて１日の配布数の増加も検討する。

　１０日に会見した清元秀泰市長は「医療崩壊を防ぐのが大きな目的。必要な人が適切に医師の診察を受けられるよう進めていきたい」と話した。

　１人暮らしなどで代理人に受け取りを依頼できない場合は、県にキットの配送を申し込む。

　姫路市新型コロナウイルス関連コールセンターＴＥＬ０７９・２２３・９５２４

（田中宏樹）

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