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接種券などを確認する部屋は空席が目立つ。トラブルに対応する場所でもあり、ビブスを着たスタッフを多く配置している=姫路市日出町3
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接種券などを確認する部屋は空席が目立つ。トラブルに対応する場所でもあり、ビブスを着たスタッフを多く配置している=姫路市日出町3

 「姫路の大規模接種会場でワクチン接種してきたけど、スタッフが多すぎるのとちゃいますか」。本紙「イイミミ」に、姫路の50代男性からそんな声が寄せられた。兵庫県と姫路市が10月から共同で開設したJR東姫路駅前の会場は、1日約500人の利用を見込んで人員を配置。だが、接種者は10月28日の293人が最多(11月7日時点)で、100人に満たない日もある。そんなに大勢のスタッフは必要?との疑問を確かめに会場を訪れた。(田中宏樹)

 11月上旬の平日、県ワクチン対策課の田代浩之副課長(49)の案内で、会場の「アルカドラッグ東姫路店」(同市日出町3)を訪ねた。1階は店舗や調剤薬局、2階の会場の向かいには民間のクリニックが並ぶ。

 1階の入り口と2階の廊下にはビブス姿の案内スタッフが計7人。さらに、制服姿の警備員1人もいる。田代副課長は「接種に訪れた人が混乱しないよう誘導している」と強調する。

 だが、取材時は午後の接種開始から1時間がたち、訪れる人はまばらだった。最初に接種券や身分証明書などを確認する部屋には約40席が並ぶが、全て空席の時間帯もあり、スタッフ数人が輪になり話し込む姿も見られた。

 県によると、姫路競馬場を大規模接種会場にした昨年10、11月は、1日千人の接種を想定して121人のスタッフを配置。現会場はスタッフ数を当時の3分の1近くまで減らしたというが、週末を除くと接種者は想定の約500人を大きく下回り、スタッフが余剰となっているとみられる。

 平日でも午前、午後ともに接種開始から30分ほどは混雑し、接種券などを確認する部屋は約7割が埋まるという。一方、他の時間帯は比較的落ち着いており、田代副課長は「国のシステムへの入力といった別の作業にスタッフを回すなど効率的な運用は求めている」と説明する。

 県は接種者の動向を踏まえ、12月以降の態勢を検討する方針。11月中旬に入り接種者は増加傾向にあるといい、田代副課長は「スタッフ数はピーク時を想定して配置せざるを得ない。今後は高齢者の5回目接種も本格化するため、しばらくは今の態勢を維持することになるだろう」と話した。

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