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「山仲間」の(左から)米澤敏夫さん、益田孝さん、松岡秋夫さん=姫路市白浜町
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「山仲間」の(左から)米澤敏夫さん、益田孝さん、松岡秋夫さん=姫路市白浜町
ノジギクを囲うように整備した竹製の柵=姫路市白浜町
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ノジギクを囲うように整備した竹製の柵=姫路市白浜町

 「灘のけんか祭り」の舞台の一つとして知られるお旅山(兵庫県姫路市白浜町)の登山道を、近隣住民やハイキングの愛好家が無償で整備し続けている。ひび割れたコンクリートの階段を補強したり、道をふさぐ雑草を刈り取ったり。今の時期は、有志が柵を作って成長を見守ってきたノジギクの花が見頃を迎え、登山客の目を楽しませている。(森下陽介)

 お旅山は標高139メートルの低山だが、展望台からは同市白浜町の街並みや播磨灘が一望できる。手軽に満足感が味わえるため、休日は近隣住民らでにぎわう。

 「ボーボーに生えたままだと、早朝の登山で朝露が足にまとわりつくねん」。そう話すのは、ハイキングでよく訪れ、登山道の整備を続ける松岡秋夫さん(70)=同市=だ。鎌で頻繁に雑草を刈り取っては、登山道の脇に積んでいく。

 3年前には、山中に咲くノジギクを守るために、登山道沿いに仲間と1カ月がかりで数十メートルにわたって竹製の柵を手作りした。踏み荒らされることもなくなり、今秋も純白のかれんな花をたくさん付けた。最近では花を目当てに訪れる登山客もいるなど、反応は上々という。

 また、近くでタイル工事業を営む米澤敏夫さん(81)は、専門知識を生かしてひび割れたコンクリートの坂道を補強したり、伐採した木を使って、ハイカーが腰をかけられる丸太の椅子を作ったりしている。

 ほかにも多くの登山愛好家が整備に協力しており、松岡さんは「みんなで助け合いながらきれいなお旅山を維持できている。自慢の山なので一度は登りに来てほしい」と話す。

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