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年明け公演で上演する「仕方噺」の振りを見せる桂米團治さん=姫路市内
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年明け公演で上演する「仕方噺」の振りを見せる桂米團治さん=姫路市内
年明けの独演会に向けて意気込みを語る桂米團治さん=姫路市内
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年明けの独演会に向けて意気込みを語る桂米團治さん=姫路市内

 姫路ゆかりの落語家、桂米團治(よねだんじ)さん(63)が来年1月15日、新春恒例の独演会を兵庫県姫路市神屋町のアクリエひめじ中ホールで開く。前回初めて同ホールの高座に上がり、声の通りの良さや観客との一体感に感銘を受けたといい、今回は会場の長所を生かして、姫路では初の試みである身ぶり手ぶりを交えた仕方噺(しかたばなし)で「勧進帳」を上演する。(上杉順子)

 姫路は人間国宝だった父の故桂米朝さんの郷里。姫路での独演会は米朝さんが1969年に始め、2005年から4年間は当時小米朝だった米團治さんが加わり「親子会」に。09年の米團治襲名後は自身の独演会として継続している。

 今年の年明けは、会場が昨秋開館したばかりのアクリエであることが「不安で仕方なかった」という。しかし、舞台に上がってみると「声が気持ちよく通るし、お客さんの笑い声もよく返ってくる。スタッフの対応やロビーの雰囲気もいい」とすっかり気に入った。

 会場は、舞踊などに使う「所作台」が地舞台の上にきれいに敷かれ、客席の傾斜が舞台全体を見るのに適していた。今年のリハーサル段階で「来年は(動きのある)勧進帳をやろうと決めていた」と話す。

 源義経一行の武蔵坊弁慶と安宅の関の関守、富樫左衛門の手に汗握るやりとりでおなじみの勧進帳は歌舞伎十八番の一つだが、今回は動きを付けた落語「仕方噺」として米團治さんが一人で語り下ろす。日舞で身に付けた美しい所作も見どころだ。弟子の桂米輝さんが笛と助演、浅野美希さんが長唄を担当する。

 米團治さんは「新しい会場では新しいことをやろうと考えた」と意気込む。他に「淀の鯉」(桂米朝さん作)と「どうらんの幸助」を披露。桂しん吉さん、米輝さんも高座に上がる。

 午後1時半開演。一般4500円、高校生以下2500円。残席わずか。姫路労音TEL079・290・5522

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