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農家や仲買業者から仕入れた野菜や果物を無人店舗で販売する永德慎司さん=姫路市土山2
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農家や仲買業者から仕入れた野菜や果物を無人店舗で販売する永德慎司さん=姫路市土山2
店内にある机上の電卓で計算し、料金箱に代金を支払う仕組みだ=姫路市土山2
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店内にある机上の電卓で計算し、料金箱に代金を支払う仕組みだ=姫路市土山2

 店員がいないユニークな八百屋が兵庫県姫路市内にある。全国から仕入れた新鮮な野菜や果物が並ぶ「グリーンズマルシェ」(同市土山2)だ。客が電卓で購入額を計算し、店内の料金箱に代金を入れる仕組みで無人販売を実現。人件費を抑えられるため商品の価格が安く、交流サイト(SNS)で瞬く間に評判が広がった。16~18日には開店1年を記念し、野菜の詰め合わせなどをさらに格安で販売する。(田中宏樹)

 市中央卸売市場に営業所を構える卸売会社「アースビレッジ」(神戸市西区)が運営。新型コロナウイルス禍で親交のある農家や仲買業者が苦しい状況に陥る中、消費者に新鮮な青果を届けられる場を設けようと昨年12月に開店した。

 「ひとしきり野菜や果物を買いそろえられる店にしたかった」と同社代表の永徳慎司さん(43)。空きテナントを活用した店内には色鮮やかな旬の食材がずらりと並び、卵や米も販売する。毎日午前4時から、仕入れたばかりの青果を陳列するなど鮮度にもこだわる。

 開店間もない時期は1日の客が10人ほどだったが、SNSで評判が拡散され、今では多い日で100人ほどが訪れる。今年7月には隣の空きテナントで店員がいない古着店を開くなど無人販売の可能性を探る。

 「このビジネススタイルは農家も導入できる」と強調する永徳さん。農家数人が連携して店を運営し、自身が育てた野菜を並べれば、直接消費者に届けられるというわけだ。「早朝に陳列すると日中に農業ができ、売り上げ増にもつながる。無人の形態に抵抗はあるだろうが、一歩踏み出す農家が増えてほしい」と力を込めた。

 16~18日は10種類ほどの野菜の詰め合わせを千円で販売。有田みかん3キロは580円で並べる。

 営業時間は午前6時~午後5時。問い合わせはインスタグラムの公式アカウント「earthvillage.kk」で受け付ける。

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