名物「天船（あまふね）巻きずし」で知られるマイスター工房八千代（兵庫県多可町）が、まねき食品（同県姫路市）とタッグを組み、東京・銀座に進出する。合同会社を設立し、１月１２日に巻きずしを実演販売する店舗をオープンする。

　天船巻きずしは、濃い味付けの肉厚シイタケやかんぴょう、キュウリに卵焼き、高野豆腐と５種類の具材を、薄く敷いた酢飯にたっぷりと載せて巻く。関西一円のファンが買い求める人気商品で、新型コロナウイルス禍前の２０１９年の節分には、１日で１万８千本を売り上げたという。

　東京進出は、同工房の藤原たか子施設長側から、同食品の竹田典高社長（４１）が相談を受け、コロナ禍前から構想を温めてきた。同工房２号店の位置付けで、同食品が店舗戦略や品質管理を担う。

　店名は「マイスター工房八千代銀座」で、複合商業施設「ＧＩＮＺＡ　ＳＩＸ」の近くに構える。多可町から具材を直送し、熟練のスタッフが同店内で巻く。同工房の別の商品や、まねき食品の冷凍えきそばなども販売する予定という。

　竹田社長は「兵庫が誇るふるさとの味。銀座でどう受け止められるか、とても楽しみ」とする。将来的には、同食品単独でも東京進出を目指すという。

　銀座店は午前１１時～午後６時、月火曜休み。「天船巻きずし」は１本１２００円で販売する。まねき食品ＴＥＬ０７９・２２４・０２５５