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若手医師に膝の手術を指導する村津裕嗣副院長(右)=姫路市神屋町3
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若手医師に膝の手術を指導する村津裕嗣副院長(右)=姫路市神屋町3

 兵庫県立はりま姫路総合医療センター(姫路市神屋町3)が、院内の若手医師を対象に、関節鏡を用いた手術の研修に力を入れている。参加者は関節内の弾力など手術中の手に伝わる感覚をデジタル技術で再現した機器を使い、練習を重ねる。同センターは対象を市内の若手医師に広げることも検討しており、播磨地域の医療人材の育成を目指す。

 姫路独協大を運営する独協学園(埼玉県)が機器を購入し、院内の教育研修棟にある同学園研究センターに設置。姫路市が購入費約3700万円の全額を補助した。国内では初導入の機器といい、膝関節の手術の練習が高精度でできる。

 体の模型の小さな穴に器具を入れると、正面のモニターに体内を再現した映像が映し出される。実際に手元で操作し、関節内を動き回る軟骨の除去や損傷した半月板の切除といった手術を疑似体験できる。

 研修は昨年8月に初めて実施し、若手の初期研修医や専攻医が講義と自主学習で腕を磨いた。別の機器を使い、内視鏡での手術や検査を想定した研修も開いた。

 はりま姫路総合医療センターは院外から参加できるプログラムを検討している。副院長の村津裕嗣(ひろつぐ)さん(60)は「機器で失敗を繰り返して技術を高められる。中・西播磨の医師不足の解消につなげられる研修にしていきたい」と話す。

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