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ホワイトキャッスルエール(右)など自社銘柄を手にする宮崎隼人さん=姫路市久保町
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ホワイトキャッスルエール(右)など自社銘柄を手にする宮崎隼人さん=姫路市久保町

 山陽姫路駅西地区にあるクラフトビール醸造所「フリー・スピリッツ・ブリューイング」(兵庫県姫路市久保町)が、自社銘柄の販路をじわりと広げている。一般販売を始めて約3カ月、全国規模のコンテストで入賞するなど評判は上々。同所を営む宮崎隼人さん(37)は「地元産素材にこだわり、仕込みのたびにレシピも改良して、進化させている」とアピールしている。

 同県たつの市出身の宮崎さんは、会社員時代に米国で勤務し、現地のクラフトビール文化に触れた。「自由気まま、固定観念にとらわれないビールをつくりたい」と脱サラ。昨年、姫路に醸造所を構えた。

 商品は現在、定番2種類と季節ごとに変わる1種類をそろえる。中でも看板銘柄は、姫路市安富町や同県神河町産のユズを原料にし、ラベルには世界文化遺産・国宝姫路城をあしらった「ホワイトキャッスルエール」。ユズのうまみやジューシーさを生かし、味のアクセントには同県養父市の朝倉山椒(さんしょう)を使用した。

 「あっさりとゴクゴク飲めるように仕上げた」という自信作を前面に押し出し、近隣の飲食店やJR姫路駅南の土産物店「播産館」、東京や大阪、神戸のクラフトビール専門店にも納め、販路を広げている。日本地ビール協会が今月開催した「ジャパン・グレートビア・アワーズ2023」では、ゆずビールの部門で入賞もした。

 宮崎さんは3月中にレストラン併設の醸造所屋上にビアガーデンを開くほか、4月をめどに自社サイトを立ち上げて一般向けの通信販売も始める。「姫路での知名度はまだまだ。多くの人に知ってもらい、5年以内を目標に、古里のたつの市に醸造工場を開設したい」と話している。

 価格は1本(330ミリ)660円。同醸造所TEL079・280・2850

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