姫路城や歴代城主の家紋をデザインに取り入れた郵便ポストが、ＪＲ姫路駅（兵庫県姫路市）北側の５カ所に登場した。日の出の時間帯、姫路城が朝日を反射し、黄金色に輝いて見えるような色合いにしたという。市民らがさっそく手紙を投函（とうかん）している。

　姫路城の世界遺産登録３０周年記念事業の一環。ＪＲ姫路駅や山陽百貨店、姫路郵便局の近くなどで、通常のポストから変更した。本多家や酒井家など８家の家紋のほか、市のキャラクター「しろまるひめ」もあしらった。

　３月２４日にあった除幕式では、日本郵便近畿支社の古谷卓雄副支社長らがあいさつ。目を引くポストのデザインに、通りかかった高校生らは「姫路らしくて、映えそう」などと口々に感想を言い合った。

　全国では、東京五輪で活躍した選手をたたえる金色の「ゴールドポスト」が選手ゆかりの８０カ所に置かれている。姫路市の担当者は「今回は景観に配慮して、品格のある感じの色に仕上げた」とアピールしている。（森下陽介）