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初めて花を咲かせた又兵衛桜=姫路市山田町多田
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初めて花を咲かせた又兵衛桜=姫路市山田町多田
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初めて花を咲かせた又兵衛桜=姫路市山田町多田

 戦国武将・後藤又兵衛の出生地とされる兵庫県姫路市山田町の住民らが、6年前にゆかりの地から受け継ぎ植樹した桜が今春、初めて開花した。住民らは「やっと花が見られた。待ったかいがあった」と声を弾ませる。(橘高 声)

 桜は又兵衛が晩年を過ごしたとの伝説が残る奈良県宇陀市で、「又兵衛桜」として親しまれているエドヒガンザクラ。屋敷跡とされる場所には樹齢300年を超えるエドヒガンザクラが今も花を付ける。

 山田町の住民らでつくる「後藤又兵衛顕彰会」は、2017年に宇陀市から種子を譲り受け、姫路市農業振興センター(同市山田町多田)や同会メンバーの上田倫範さん(73)の自宅などで育ててきた。22年には鉢植えで育てていた若木を同センター敷地内に移植。同センター技術主任の松本晃昌さん(37)を中心に世話をしていた。

 昨年までは葉が出るものの、つぼみができる気配はなかった。松本さんは土壌を改良して土をやわらかくするなど工夫を重ねた。

 今年3月27日。松本さんが様子を見に行くと、約2メートルの若木の枝の先端に小さな白い花が5輪ほど咲いているのを見つけたという。4月上旬には約50輪が次々に開花した。

 松本さんは「今年も駄目かなあと思っていたので、びっくり」。上田さんは「又兵衛出生の地で咲かせられたのがうれしい。今後は全国のゆかりの地とつながりをつくり、又兵衛桜を広げていきたい」と話した。

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