警視庁
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 昨年、首都圏で相次いだ「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」による強盗事件のうち、千葉県市川市の事件を指示したとして、警視庁と埼玉、千葉、神奈川県警の合同捜査本部は5日までに強盗傷害などの疑いで、20代の男4人を逮捕した。一連の事件で指示役とされる人物の逮捕は初。

 捜査本部は、4人は横浜市青葉区の住宅で昨年10月、男性=当時(75)=が暴行されて死亡し、現金が奪われた事件などにも関与したとみており、全容解明を進める。

 捜査本部が捜査対象としたのは、1都3県で昨年8~11月に発生した計18事件。交流サイト(SNS)上の闇バイト募集で集まった実行役らが、秘匿性の高い通信アプリで犯行の指示を受けていた。逮捕された実行役らは50人以上。捜査関係者によると、実行役らのスマートフォンの解析などから4人が浮上した。

 逮捕されたのは福地紘人(26)、村上迦楼羅(27)、斉藤拓哉(26)、渡辺翔太(26)の4容疑者。逮捕容疑は昨年10月、実行役らと共謀して市川市の住宅に侵入、女性を暴行してけがをさせ現金などを奪った疑い。