2021年の「お城EXPO」。全国の自治体がブースを並べる=横浜市内(お城EXPO実行委員会提供)
2021年の「お城EXPO」。全国の自治体がブースを並べる=横浜市内(お城EXPO実行委員会提供)

 まちに城がある全国の自治体や観光協会が集まり、観光情報などを発信するイベント「特別版お城EXPO(エキスポ)in姫路」が9月16~18日、兵庫県姫路市神屋町のアクリエひめじで開かれる。12月に世界遺産登録30年を迎える国宝・姫路城(同市本町)の魅力をパネルなどで紹介。専門家の講演や、姫路ふるさと大使の桂米團治(よねだんじ)さんの落語を楽しめる「厳選プログラム」も催される。(田中宏樹)

 イベントは、城郭文化の振興やお城ファンの交流のため、2016年から横浜市で開催。姫路城の節目を記念し、初めて姫路で開く。今回は市町や観光協会、企業など約50団体がブースを出展する。

 優美な姿から「白鷺城」とも呼ばれる姫路城の特徴をはじめ、昭和や平成の大修理で使った道具などを紹介。自治体や観光団体などが出展するブースでは「御城印」やグッズなどが販売され、全国の城を巡ったような気分を味わえる。

 「厳選プログラム」は計9講座あり、現在の天守群を築いた池田輝政や姫路城の石垣などに焦点を当てる。16日午後3時からは奈良大の千田嘉博教授(城郭考古学)らが登壇し、姫路城の見どころを解説する。

 企画展示を閲覧できる「入城券」は、チケットぴあなどで販売している。高校生以上1300円(当日1700円)、小中学生600円(同800円)。厳選プログラムの講座や千田教授らの解説は別に参加料1200円(一部2千円)が必要。

 実行委員会事務局TEL03・6221・0878(平日午前10時~午後5時)