新春に向け、兵庫県姫路市名古山町の名古山霊苑で、仏舎利塔内部の1年の汚れを落とす恒例のすす払いがあった。同霊苑管理事務所の職員ら約20人が、仏像や装飾品にたまったほこりを丁寧に取り払った。
塔は1960年に完成。ドーム型の屋根は高さ約37メートルで、インドと日本の伝統建築様式が取り入れられている。内部中央には六角形の厨子(ずし)があり、インドの首相から贈られた釈迦(しゃか)の遺骨(仏舎利)を安置する。
22日にあった大掃除は午前8時半ごろに始まり、職員らは長いはたきや布を手に塔内をくまなく回った。塔中層部で釈迦三尊像や十大弟子立像のほこりを落としたり、仏像を照らす電球を交換したりした。
同事務所の船曵幸雄所長(59)は「1年の締めくくりとして、普段は手の届かない隅々まで掃除できた」と話していた。
13歳以上210円、5歳以上13歳未満100円。見学は31日まで休み。同事務所TEL079・297・5030
(辰巳直之)
























