処理する前のアカエイを手に、今後の展望を語る丸魚水産の牧田稔さん=姫路市白浜町
処理する前のアカエイを手に、今後の展望を語る丸魚水産の牧田稔さん=姫路市白浜町

 市場で安い値しか付かない低利用魚・アカエイの販路拡大に、姫路市の魚介卸売業者「丸魚水産」が力を入れている。播磨灘のカキやアサリを食べてしまうアカエイの食害を減らし、漁師の収入を増やすのが狙い。独特のアンモニア臭を防ぐため鮮度を保った状態で冷凍し、調理法も提案して海外に販路を持つ商社などへ売り込む。(田中宏樹)

 1月下旬、市中央卸売市場(同市白浜町)であった場内事業者と商社をつなげる商談会。市場内に本社を置く同社のブースにアカエイの身の唐揚げや煮付け、肝の軍艦巻きなどが並んだ。アカエイを試食した商社の担当者らは舌鼓を打ち「海外にアピールできる商品になりそう」と笑顔を見せた。