あかね色に染まったライブ会場。大観衆は名城とアーティストがつくり出す世界観に酔いしれた=姫路城三の丸広場
あかね色に染まったライブ会場。大観衆は名城とアーティストがつくり出す世界観に酔いしれた=姫路城三の丸広場

 姫路城三の丸広場(姫路市本町)であった野外音楽ライブ。夜のとばりが降り、ライトアップされた城郭の下が、まるで夕日を浴びたように赤く染まった。

 地元出身の竹中雄大さんがボーカルを務めるバンド「ノーベルブライト」によるライブ。2日間で3万人の動員を目指し、国宝を仰ぐ特設ステージで開かれた。同城管理事務所によると、世界文化遺産に登録された1993年以降、同広場で開催されたワンマンライブとしては最大規模という。

 竹中さんが熱唱するヒット曲「ツキミソウ」に合わせ、歌詞にある「茜(あかね)色」のライトが会場を照らす。浮かび上がった大観衆は、名城と楽曲がつくり出すしっとりとした世界観に酔いしれていた。(辰巳直之)

■ヘール・ボップ彗星と競演

 姫路市広畑区蒲田の主婦、徳重真弓さん(58)「姫路城の右上に見えるほうき星は、ヘール・ボップ彗星(すいせい)です。地球に接近中の1997年3月18日の夜明け前、城の南側で夫が撮影しました。長い期間、肉眼でも見えたので当時は大フィーバーでした。星は空が暗いほどよく見えるので普通は郊外で観測しますが、どうしても城と撮りたくて夫婦2人で街中へ。狙いが的中し、うれしかったです」

■思い出の写真 募集中

 読者の皆さんから、姫路城に関する思い出の写真を募集しています。撮影時期にこだわりませんが、時代を感じさせるものをお寄せください。編集部が応募写真の中から選び、撮影時の思い出話を添え、今後姫路版で随時掲載します。あなたの大切な一枚をお待ちしています。

 応募は撮影時期、当時の状況を記入し、住所、氏名、ふりがな、年齢、電話番号を添えて、神戸新聞姫路本社編集部へメールか郵送で。写真の返却希望者は返信用封筒に切手を貼り同封してください。メールは写真を添付して件名に「思い出の姫路城」と記し、himeji@kobe‐np.co.jpへ。郵送は〒670-0964 姫路市豊沢町78、神戸新聞姫路本社編集部「思い出の姫路城」係へ。編集部TEL079・281・1125