「ぼくハヤブって言うんだ」とかわいく話すモニュメントは地元の子どもたちからも人気=市川町浅野
「ぼくハヤブって言うんだ」とかわいく話すモニュメントは地元の子どもたちからも人気=市川町浅野

 「ヒヒーン。姫路から生野まで、毎日たくさんの荷物を運んで走っているよ」

 兵庫県市川町浅野の播但連絡道路沿いにたたずむ馬車のモニュメント。御者台に座って手綱を引くと、馬の「ハヤブ」が元気にしゃべり出す。明治期、生野鉱山(同県朝来市)と飾磨津(同県姫路市)を結んだ日本初の高速産業道路「銀の馬車道」のイメージキャラクターだ。(金 慶順、喜田美咲)

 石や砂利を敷き詰めて舗装した全長49キロの馬車道はほとんど現存しないが、さらに北へ続く「鉱石の道」と合わせて2017年、「日本遺産」に認定された。沿線の神河、市川、福崎町と姫路市の4カ所には、市町や商工団体でつくる「銀の馬車道ネットワーク協議会」などが19~22年に設置したモニュメントが点在する。

 神河町吉冨のモニュメントは、筋肉がたくましいリアルな馬と馬車。福崎町西田原では、ハヤブが引く荷台にご当地らしくカッパが乗っている。姫路市砥堀の市川沿いには、馬車道の完成を祝った「修築碑」が立ち、モニュメントはその脇で行き交う車を見守る。

 26年は銀の馬車道の完成150周年で、しかもうま年。市川町のモニュメント近くに住む川辺小5年の男児(11)は「ハヤブはかわいらしさが自慢。今年はハヤブをきっかけに、自然がいっぱいの市川の魅力を知ってほしい」と話した。