兵庫県西脇市の地場産品や農畜産物をPRする「にしわき産業フェスタ」と「西脇市農業祭」が19日、市民交流施設オリナス(同市下戸田)で開かれた。播州織の生地や黒田庄和牛のグルメ、新鮮な野菜などが販売され、家族連れらでにぎわった。(敏蔭潤子)
西脇商工会議所と同市でつくる実行委員会が主催。83団体が114ブースを出店した。
屋外では、播州織企業などが幾何学模様や動物柄などさまざまな模様の生地を特価で販売。シャツやバッグ、傘などの製品も並んだ。市内の自営業森本真実さん(58)は「肌触りも良く、柄もおしゃれ」と話し、念入りに品定めをしていた。
屋内では、西脇高校生活情報科による播州織ファッションショーがあり、生徒たちは、自ら制作した衣装を着てステージを歩いた。デニムの古着とチェック柄を組み合わせたワンピースなど、高校生の感性が光る作品が目を引いた。
市内飲食店らは黒田庄和牛のローストビーフやカレーなどを販売。黒田庄和牛たっぷりの「極(きわみ)ハンバーグ」を挟んだハンバーガーや播州ラーメン、自家焙煎(ばいせん)コーヒーも人気だった。農業祭ブースでは、黒田庄和牛の炭火焼きや西脇産の山田錦を使った日本酒も販売された。
イベントを盛り上げようと、神戸新聞朝刊で連載中の創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」の主人公・マルも登場。会場内を歩くと、子どもたちが「かわいい」と言って抱きつき、一緒に記念撮影していた。