キャンプ場の緑に囲まれ、食べ歩きを楽しむ親子連れ=西脇市上比延町
キャンプ場の緑に囲まれ、食べ歩きを楽しむ親子連れ=西脇市上比延町

 安土桃山時代に戦国大名が発した経済政策「楽市令」になぞらえ、地域経済の発展、活性化を図るマルシェ「リバーサイド楽市」が、日本へそ公園(兵庫県西脇市上比延町)周辺で初めて開かれた。20以上の飲食店や播州織業者が出店し、個人が持ち寄った古書を販売する「一箱古本市」も同時開催された。

 播州織ブランド「タマキニイメ」が企画し、比延・津万地区の自治協議会、黒田庄まちづくり協議会と共催。12日に行われた。

 公園前のキャンプ場にはカレーやスイートポテト、コーヒーなどを売るテントが並び、来場者は木々の新緑に囲まれながら食べ物を楽しんだ。神戸新聞で連載が再開した創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」のマルも登場し、子どもたちと写真に納まっていた。

 JR加古川線の日本へそ公園駅前の広場には一箱古本市が展開され、ステージでは西脇工業高校の吹奏楽部が演奏を披露。加古川線沿線の活性化を考える「ヘソシティークラブ」や、同市在住の現代アート作家AYUMI ADACHIさんによる展示もあり、初めての企画に花を添えた。

 食べ物の多くは昼ごろまでに完売する活況を呈した。タマキニイメの広報担当、藤本隆太さんは「地域活性化やJR加古川線の利用促進に向け、今後もイベントを企画したい」と手応えを話した。(伊田雄馬)