正月の飾りやガーデニングで人気のあるハボタンの出荷が、北播磨地域で大詰めを迎えている。県加西農業改良普及センター(加西市別府町)によると、ポットで育てるハボタンの産出額は兵庫県が全国1位で、地域別では北播磨地域が出荷量と産出額が最も多い。気品ある色合いの花や大ぶりの葉をつけたハボタンが並び、農家らが出荷準備に追われている。(村上晃宏)
北播磨地域では加西、加東、三木市と多可町の農家12軒でつくる「北播磨花壇苗研究会」がポットで育てるハボタンを栽培。生産者による独自開発が盛んで、葉に光沢のある「光子シリーズ」や中心がアンティーク調に着色した「萌花シリーズ」などのオリジナル品種があり、質の高いハボタンとして人気という。
長年研究を重ねる農家の中山高行さん(78)=加西市鶉野町=は、約40アールの農地で灰青色が特徴的な「パープルステン」や、白とピンクのバイカラーが目を引く「ウォーターリリー」などを露地栽培する。今年は日中が温暖なためハボタンの色づきは遅いが、順調に成長しているという。
中山さんは「品種改良には最低でも5~6年かかり、根気がいる。思うような色合いになった時が楽しいね」と目を細めた。
■13、14日に加西で「フェア」も
同研究会は13、14日、加西市北条町北条のイオンモール加西北条で、北播磨ハボタンフェアを開く。午前10時~午後5時(14日は午後4時まで)。生産者による直売のほか、寄せ植えのワークショップが開かれる。
ワークショップは13日が午前11時15分▽午後1時▽同2時-の3回、14日が午前10時15分▽同11時15分▽午後1時▽同2時-の4回開かれる。各回6人まで、当日受け付けで参加費3千円。県加西農業改良普及センターTEL0790・47・1448
























